読んだ1冊◆家族力:山本一力

続けて山本一力さんの本を読んだが、これは小説ではなくエッセイ集である。
「ワシントンハイツの旋風」の後に読んで良かったと思う。
主人公として語られていた姿が
自身のエッセイとして、まんま明かされていたからだ。

先のブログでは「続編を期待したい」といったことも書いてみたが
このエッセイを読む限りでは「あり得ないかな」と思う。
2度の離婚、多額の借金、作家を夢見た貧乏生活。
あまりにも波乱万丈!
逆にドラマにはし易いのかもしれないが
このエッセイとあわせて読めば充分なのかなと思えてしまう。

また、この本には、
直木賞受賞作「あかね空」を書くきっかけとなったエピソードが書いてあった。
肉親との死別は、ある日いきなり訪れることを
しっかりと書き留めておきたいと思ったから…だそうだ。

『映画や芝居で描かれる臨終は、逝く者が何かを言い残すのが定石だ。
末期の言葉をしっかり伝え、それを肉親が胸に刻み、折にふれて思い返す。』
何を伝えたかったのか。そうであればどんなに良かったことか…。

現実は違う。
作家の母親同様、私の母親も同じである。
突然倒れ、担ぎ込まれた病院でそのまま意識が戻ることなく
逝ってしまったのだ。

この本にも書いてあるが
付き合いが浅くても香典を差し出し、悼んでくれる人がいたということ。
つくづくありがたいことだと思う。

母の死後は、人の死に敏感になった。
社内で流れる訃報をおろそかにしてはいけないと思うようになった。

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